障害者雇用で在宅勤務・テレワークの求人を探すには、LITALICO仕事ナビやdodaチャレンジ、atGPといった障害者専門の求人サイトと転職エージェントを複数併用することが最も効果的な方法です。近年、法定雇用率の段階的な引き上げやテレワークの普及を背景に、障害者雇用枠での在宅勤務求人は大幅に増加しており、大手求人サイトには数千件から1万件以上の求人が掲載されています。本記事では、障害者雇用における在宅勤務・テレワーク求人の最新動向から、具体的な求人サイトの特徴、人気の職種、履歴書・面接対策、在宅勤務を長く続けるためのコツまで、求人探しに必要な情報を網羅的にお伝えします。

障害者雇用における在宅勤務・テレワーク求人の現状
障害者雇用における在宅勤務・テレワーク求人は年々増加傾向にあります。大手求人サイトIndeedでは障がい者採用の在宅勤務・テレワーク求人が約4,000件以上掲載されており、求人ボックスではフルリモートの障がい者求人が17,000件以上に達しています。
この増加の背景には、2020年以降のコロナ禍により企業全体でテレワークの導入が進んだことがあります。加えて、障害者雇用促進法の改正により法定雇用率が段階的に引き上げられ、企業が障害者の採用を積極的に行うようになったことも大きな要因です。在宅勤務であれば全国どこからでも応募できるため、企業にとっても人材確保の選択肢が広がるというメリットがあり、今後も求人数の増加が見込まれています。
法定雇用率の引き上げスケジュールと障害者雇用の拡大
障害者雇用促進法に基づく法定雇用率は段階的に引き上げられており、障害者雇用の拡大を後押ししています。2021年3月から2024年3月までは2.3%で、対象は従業員43.5人以上の企業でした。2024年4月からは2.5%に引き上げられ、対象も従業員40人以上の企業へと拡大されています。さらに、2026年7月からは2.7%に引き上げられる予定で、対象は従業員37.5人以上の企業にまで広がります。
| 期間 | 法定雇用率 | 対象企業 |
|---|---|---|
| 2021年3月〜2024年3月 | 2.3% | 従業員43.5人以上 |
| 2024年4月〜2026年6月 | 2.5% | 従業員40人以上 |
| 2026年7月〜 | 2.7% | 従業員37.5人以上 |
国や地方公共団体等の法定雇用率については、2026年7月1日から3.0%、都道府県等の教育委員会については2.9%に引き上げとなる予定です。この法定雇用率の引き上げにより、これまで対象外だった従業員数30人台の中小企業も新たに義務化の対象となります。企業は障害者の採用を増やす必要があり、在宅勤務可能な求人もさらに増加することが予想されます。
2024年・2025年の主な法改正ポイント
2024年4月の改正では、週10時間以上20時間未満で働く重度知的障がい者・重度身体障がい者・精神障がい者が特定短時間労働者として、1人につき0.5カウントとして算定できるようになりました。この改正により、短時間勤務を希望する障害者にとっても雇用の機会が広がっています。
2025年4月の改正では、除外率制度について現在の除外率からそれぞれ10ポイント引き下げられました。現行の除外率が10%以下の業種については、除外率制度の対象外となっています。
障害者にとっての在宅勤務のメリットとデメリット
在宅勤務は障害のある方にとって多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。自分に合った働き方を選ぶためには、両方を正しく理解しておくことが重要です。
在宅勤務がもたらすメリット
在宅勤務の最大のメリットは通勤負担の軽減です。障害の内容によっては通勤は心身ともに大きな負担となりますが、在宅勤務であれば公共交通機関のラッシュアワーや車の渋滞を避けることができます。身体障害や傷病により通勤が困難な方、パニック障害や人混みを避けたい精神疾患がある方にとって、在宅勤務は非常に働きやすい環境といえます。
自分に合った環境で働けるという点も大きなメリットです。完全在宅勤務の場合、自分が落ち着く環境で集中して仕事ができます。ASD(自閉スペクトラム症)の方は特定の音や光、匂いなどに敏感な場合がありますが、在宅であれば照明の明るさや色味、室温、使用するアロマなどを自分の好みに合わせて調整できます。
体調管理のしやすさも見逃せないポイントです。その日のコンディションに合わせて働けるかどうかは、長く仕事を続けるうえでとても重要な視点です。さらに、対人ストレスの軽減というメリットもあり、「パソコンの画面では落ち着いて話せる」「チャットの短い文章でわかりやすく、履歴も残るので見直すことができて安心」といった声があります。
在宅勤務のデメリットと注意点
一方で、障害者雇用の在宅ワークには注意すべきデメリットもあります。通勤型と比較して求人数が少ない傾向や年収が低い傾向にあることが挙げられます。ただし、近年は在宅勤務求人も増加傾向にあり、この状況は改善されつつあります。
コミュニケーションの難しさもデメリットの一つです。職場で一緒に働いていれば業務の状況や体調の変化にもすぐ気づくことができますが、在宅ワークでは自己管理に任せることになるため気づきづらくなります。自己管理能力が求められる点も在宅勤務の特徴であり、向いている人には最高の働き方ですが、それなりの資質が必要です。
また、応募要件として「会社から遠すぎないこと」と定められている求人もあり、完全在宅の求人であっても一定の地域内に居住していることが条件となっているケースがある点にも注意が必要です。
企業側から見た在宅勤務での障害者雇用のメリット
企業にとっても、在宅勤務での障害者雇用には大きなメリットがあります。全国各地の障害者人材を雇用できるという点は、従来の通勤圏内に限られた採用から大きく選択肢が広がります。また、既に障害の特性にあわせた環境が整っている自宅で勤務するため、オフィスのバリアフリー改修が不要で経済的なコスト削減にもつながります。自然災害時でもオフィスへの通勤が不要なため企業活動を続けられるという利点もあり、障害者を雇用することで社会貢献をアピールでき、企業イメージの向上も期待できます。
障害者向け在宅勤務求人サイトと転職エージェントの特徴
障害者雇用で在宅勤務の求人を探す際に活用すべき求人サイトと転職エージェントについて、それぞれの特徴を紹介します。自分に合ったサービスを見つけるためには、複数のサービスを併用して比較することが効果的です。
障害者専門の求人サイト
LITALICO仕事ナビは、障害のある方の就職や職場定着を支援する求人・情報サービスで、業界最大級の障害者雇用求人を保有しています。4,000件以上の求人の中から自分に合った求人を探してもらえ、業界15年以上の実績があります。在宅勤務(テレワーク)OKの条件で求人を検索できるのが特徴です。
dodaチャレンジは、dodaが提供している障害者専門の転職エージェントです。利用者の95%がカウンセリング後アンケートに満足していると回答しており、入社半年後の定着率も96%と非常に高い水準です。フルリモート勤務やフル在宅勤務可、一部在宅勤務可の職場を検索できます。
atGP(アットジーピー)は、障害者手帳をお持ちの方や申請中の方を幅広く支援する転職エージェントです。障害の種類や年齢に関係なく幅広い層をサポートしており、「在宅勤務・リモートワーク配慮」の条件で検索できます。転職支援サービスや就労移行支援事業所など、雇用に関する様々なサービスを展開しています。
BABナビ(バブナビ)は、身体障害者、精神障害者、知的障害者の求人情報を多数掲載しているサイトです。DIエージェントによる転職支援サービスも提供しており、時短勤務や勤務日数配慮、年間休日120日以上、残業なし・ほぼなしなどの条件で検索も可能です。在宅・テレワーク勤務の求人カテゴリがあり、探しやすい構成になっています。
クローバーナビは、在宅勤務・リモートワークの障害者求人・就職採用情報を掲載しており、上場企業や大手・有名企業など様々な求人情報を取り扱っています。2026年新卒採用の在宅勤務・リモートワークの障害者求人も掲載されています。
エージェント・サーナは、業界のパイオニアとして30年以上の実績を誇る障害者向け転職エージェントです。全案件の85%が非公開求人であり、2ヶ月以内の内定率が60%、転職後の短期離職率が0.5%という実績があります。障害者に配慮した職場環境を熟知した専門スタッフによる個別のカウンセリングや就職サポートを受けられます。
総合求人サイトの活用方法
総合求人サイトも障害者雇用の在宅勤務求人探しに活用できます。Indeed(インディード)では障害者採用の在宅勤務・テレワーク求人が約4,000件以上掲載されており、電通デジタルやマネーフォワードなど大手企業の障害者採用もあります。求人ボックスではフルリモートの障害者求人が17,000件以上、在宅データ入力の障害者雇用求人が約10,000件掲載されており、豊富な求人情報の中から希望に合った仕事を探せます。
転職エージェントの選び方と比較
転職エージェントにはそれぞれ異なる強みがあります。ランスタッドチャレンジドは世界最大手の人材会社ランスタッドが運営しており、高年収な案件を多く保有していることが特徴です。外資系かつ業界大手の運営背景から、外資・大手企業の求人比率が高く、掲載求人の多くが年収300万円超、年収400万円超も2割以上と比較的高い水準です。DIエージェントは扱っている求人の3割以上が在宅ワークで、業界でどこよりも早く障害者雇用枠の在宅ワーク就労を支援しています。在宅勤務での就労を希望する方には特におすすめのエージェントです。障害者雇用バンクは20代・30代の転職サポートに力を入れており、2,000件以上の求人から自分に合った求人を提案してくれます。保有している求人の80%は未経験でも応募できるのが魅力です。MyMylinkは障害者雇用専門の求人サイトで、特に精神・発達障害に特化しています。
効率的な転職活動のためには2〜3サービスを併用するのがおすすめです。各サービスによって保有している求人が異なるため、複数登録することで選択肢が広がります。
在宅勤務で人気の職種と仕事内容
在宅勤務で募集されることの多い職種について、具体的な仕事内容とともに紹介します。自分のスキルや障害特性に合った職種を選ぶことが、長く働き続けるために重要です。
データ入力・事務系の仕事
障害者雇用の在宅勤務で最も多い職種の一つがデータ入力業務です。文書・データ等の入力・加工、資料作成・修正、情報収集・リサーチ調査などが含まれます。具体的には、他社依頼のデータ入力業務や、PCデータ入力、書庫・書類の整理などがあります。就労継続支援A型事業所では商材情報のデータ入力作業があり、文字入力ができれば対応可能で、通所と在宅勤務の併用も可能なケースがあります。完全在宅ワークのパソコンデータ入力の事務仕事では、週1日から短時間で自分のペースで働けるものもあり、パソコンをお持ちでない方にはお仕事用にパソコン貸出がある場合や、未経験の方でも応募可能なケースも多くあります。
一般事務・営業事務の正社員求人では、営業サポート・事務スタッフや人事労務業務などがあり、年収300万円〜450万円程度で、在宅勤務補助手当・通勤手当などの支給がある場合もあります。パソコンを用いた入力業務として、数値入力や各種マーケティング情報入力があり、在宅勤務が可能となっています。
Web系・IT系の仕事
Webデザイン・制作は在宅勤務との相性が非常に良い職種です。専門スキルがあればプログラマーやHTMLコーダー、CADオペレーターなどの選択肢もあります。発達障害のある方のこだわりが強いという特性は、裏を返せば「緻密で細かい作業を妥協なく出来る」ということであり、Web系の仕事に向いているケースがあります。
SNSマーケティング補助、画像加工、データ管理、資料作成、Webサイトのパトロール・管理なども在宅勤務で行われている業務です。通勤と在宅で選べる場合もあり、柔軟な働き方が可能です。
その他の在宅勤務可能な職種
コールセンター・カスタマーサポートの在宅業務も増えています。電話対応やチャット対応など、コミュニケーション能力を活かせる仕事です。ライティング・編集では、ブログ記事の作成、商品説明文の作成、校正業務などがあり、文章を書くことが得意な方に向いています。
在宅勤務に向いている仕事の特徴として、決まったフォーマットに情報を入力する作業が中心で正確性が求められるデータ入力、ExcelやWordを使った資料作成・修正、インターネットを使った情報収集・リサーチ調査などが挙げられます。ASD(自閉スペクトラム症)の方はルーティン作業や決まったルールに従って正確に作業を進めることが得意な場合が多く、在宅勤務との相性が良いとされています。
在宅勤務求人の具体的な探し方と応募の手順
求人検索で押さえるべきポイント
在宅勤務の求人を効率的に探すためには、検索条件の設定が重要です。各求人サイトでは「在宅勤務」「テレワーク」「リモートワーク」「フルリモート」などのキーワードや条件で検索できますが、サイトによって使用している用語が異なる場合があるため、複数のキーワードで検索することをおすすめします。
「完全在宅」と「一部在宅」では働き方が大きく異なる点にも注意が必要です。完全在宅を希望する場合は求人詳細をよく確認しましょう。週に1回程度の出社が必要なケースもあります。多くの障害者専門求人サイトでは、身体障害、精神障害、知的障害、発達障害など障害の種類別に求人を絞り込むことができます。時短勤務、勤務日数配慮、年間休日120日以上、残業なし・ほぼなしなどの勤務条件での絞り込みも活用し、体調に合わせた働き方ができる求人を見つけましょう。
ハローワークを活用した障害者向け在宅勤務求人の探し方
ハローワークでも障害者向けの在宅ワーク求人を探すことができます。ハローワークでは、障害者専用の求人情報の提供を受けられ、一般には公開されていない障害者向け求人を紹介してもらえます。面接対策や応募書類の添削として、履歴書や職務経歴書の作成支援や模擬面接なども受けられます。就職後の職場定着支援としてフォローアップも行っています。ハローワークは無料で利用でき、障害者雇用に詳しい専門員に相談できるメリットがあります。
転職エージェントを活用するメリット
転職エージェントを利用する大きなメリットの一つが非公開求人へのアクセスです。エージェント・サーナでは全案件の85%が非公開求人であり、一般に公開されていない求人を紹介してもらえます。障害者雇用に詳しいキャリアアドバイザーが求人紹介から面接対策、入社後のフォローまでサポートしてくれるため、自分の障害特性や希望条件に合った求人のマッチングが可能です。模擬面接サービスも受けられ、納得がいくまで何度でも練習でき、プロの目線からアドバイスをもらえるので大きな自信につながります。
履歴書の書き方と面接対策のポイント
障害者雇用の履歴書で押さえるべきポイント
障害者雇用の履歴書では、志望動機の書き方が重要です。現在→過去→未来という時系列で書くと伝わりやすくなります。障害者雇用でも一般雇用でも「この企業で働きたい」という熱意を伝えることが大切です。障害については、障害の種類・程度・症状・治療状況などを分かりやすく記載する必要があります。自分に必要な配慮事項も明確に記載し、在宅勤務を希望する場合はその理由と在宅勤務であれば安定して働けることを説明できるよう準備しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問への対策
障害者雇用の面接では、いくつかの定番の質問があります。「ご自身の障害について教えてください」という質問は必ずと言っていいほど聞かれます。障害の種類・程度・症状・治療状況などをネガティブに捉えず、客観的に説明できるよう準備しておきましょう。
「どのような配慮が必要ですか」という質問も頻繁に聞かれます。「残業は無理です」と一言で終わらせるのではなく、「体調の安定のために主治医から残業は控えるように言われており、なるべくご配慮いただきたいです」と丁寧な表現を心がけることが大切です。
退職理由について聞かれた場合は、障害を理由に前職を退職した場合でも、その原因を正直に話したうえで「問題の克服や対処を行ったこと」や「現在は無理なく働ける状態であること」など、就労準備ができていることを伝えましょう。
面接成功のためのコツ
面接で最も重要なのは事前準備です。採用面接の成功は事前準備がきちんとできているかどうかにかかっているといっても過言ではありません。自己分析や業界・企業分析のほか、障害特性への理解も深め、想定した質問にスムーズな受け答えができるよう準備しておきましょう。
自己アピールのコツは、企業が求める能力を自分が持っているということを売り込むことです。「自分」を前に出しすぎず、できることや強みを積極的にアピールし、障害をネガティブに捉えず、これまでの仕事での経験や成果、得意なことなどを前向きな表現で伝えることが大切です。履歴書に書いたことと矛盾しないよう、自己理解や障害の状況を書面に起こしておくと、一貫した内容を伝えられるようになります。
面接官がチェックするポイントとして、まず身だしなみ・言葉遣い・立ち振る舞いが挙げられます。服装や身だしなみに清潔感があり、話し方や態度に好感が持てると判断されると好印象です。次に、長く一緒に働いていける方かどうか、社風に合っているかも重要な評価ポイントです。定着率を重視する企業が多いため、長く働ける意思があることをアピールしましょう。
障害種別ごとの在宅勤務の特徴と体験談
精神障害のある方の在宅勤務
精神障害のある方にとって、在宅勤務は非常に多くのメリットがある働き方です。コミュニケーションが苦手な方や対人関係にストレスを感じやすい方にとって、在宅ワークは仕事がしやすい環境といえます。通勤ストレスがなくなることや対人コミュニケーションが減ることから「働きやすくなった」と感じる人が多くいます。パニック障害や人混みを避けたい方にとっても、在宅勤務はストレスの少ない環境です。
実際に、うつ病で完全在宅勤務をしている方は「私にとって、完全在宅勤務というはたらき方は、とても合っていました。仕事が面白くても、人間関係の摩擦など、どうしてもストレスを感じてしまうんですね」と語っています。
発達障害のある方の在宅勤務
発達障害のある方にとっても、在宅勤務には大きなメリットがあります。オフィスのように周囲の話し声や電話の音、人の動きなどに気を取られることなく、一人で作業に集中しやすい環境を整えることができます。特に感覚過敏のあるASDの方や、注意が散漫になりやすいADHDの方にとって、自分の好みに合わせて照明の明るさや室温などを調整できることは大きなメリットです。
ASD・社会不安障害のある20代女性の体験談として、「専門学校を中退後、引きこもりのまま5年以上が過ぎ、自信も希望も持てませんでした。人との関わりが怖く、働くなんて無理だと思っていました。そんな中、在宅で訓練ができるサービスに出会い、自分のペースで取り組めたことで少しずつ前向きに。今では希望していた完全在宅で働いています」という声があります。
身体障害のある方の在宅勤務
身体障害のある方にとって、通勤の負担軽減は在宅勤務の最大のメリットです。車椅子を使用している方や移動に困難がある方にとって、毎日の通勤は大きな負担ですが、在宅勤務であれば自宅の慣れた環境で仕事ができます。既に障害の特性にあわせた環境が整っている自宅で勤務するため、企業側もオフィスのバリアフリー改修が不要という相互のメリットがあります。
在宅勤務を成功させるためのコツ
作業環境の整備が基本
在宅勤務を長く続けるためには、まず集中できる作業スペースの確保が重要です。机や椅子、照明など、快適に業務に取り組める環境を整えましょう。障害の特性によっては作業を補助するための機器が必要になる可能性もあるため、支援機関と連携しながら会社と本人との間で調整することが望ましいとされています。在宅勤務には安定したインターネット環境が必要であり、業務用のパソコンやソフトウェアも必要ですが、企業によってはパソコンを貸与してくれるケースもあります。
労働時間と体調の自己管理
在宅勤務が中心となる場合、出退勤時間や休憩時間など、特に労働時間の把握が重要になります。メリハリをつけて働くために、始業・終業時間を決めて守るようにしましょう。在宅勤務では体調の変化に周囲が気づきにくいため、自己管理が大切です。無理をせず、体調が悪い時は早めに相談するようにしましょう。
コミュニケーションの工夫
在宅勤務をする障害者のスキルアップやチームとしての成長を実現するためには、積極的なコミュニケーションが欠かせません。メール等の文字だけのやり取りに終始せず、Web上で顔を合わせながら会議や打ち合わせができるツールを使って積極的にコミュニケーションをとることが重要です。業務の進捗状況や困っていることなどを、こまめに上司やチームメンバーに共有する報告・連絡・相談を意識しましょう。
段階的なスキルアップを目指す
在宅勤務においてモチベーションを保ちながらスキルアップを目指すためのポイントは、ルーティン作業のような業務から始めて、徐々に業務に変化を与えることです。最初は簡単な業務から始め、慣れてきたら徐々に難しい業務にチャレンジしていくことで、成長を実感できます。
在宅勤務で活用できる支援制度と助成金
就労移行支援事業所と地域障害者職業センターの活用
就労移行支援事業所では、在宅勤務に必要なスキルを身につけるための訓練を受けることができます。パソコンスキルやビジネスマナー、コミュニケーションスキルなどを学べる場です。在宅で訓練が可能な事業所もあり、在宅勤務を希望する方には在宅での訓練を通じて、実際の働き方に近い形で準備ができます。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援、ジョブコーチ支援などを受けることができ、在宅勤務を希望する場合の相談にも対応しています。
企業向けの助成金制度が在宅勤務求人を後押し
障害者作業施設設置等助成金は、対象障害者の継続雇用にあたり生じている就労上の課題を克服するための作業施設・設備の設置または整備について、かかる費用の3分の2(上限あり)を助成する制度です。在宅勤務の導入による障害者雇用の拡大のために、市販の設備・機器の設置または整備も助成の対象となり得ます。この助成金により企業が在宅勤務環境を整備しやすくなり、結果として在宅勤務求人の増加につながることが期待されます。
まとめ:障害者雇用の在宅勤務・テレワーク求人を見つけるために
障害者雇用における在宅勤務・テレワーク求人は、法定雇用率の段階的な引き上げやテレワークの普及により着実に増加しています。2026年7月にはさらに法定雇用率が2.7%に引き上げられる予定であり、今後も在宅勤務可能な障害者求人は増えていくことが見込まれます。
求人を探す際は、LITALICO仕事ナビ、dodaチャレンジ、atGP、BABナビなどの障害者専門求人サイトを活用するとともに、転職エージェントを利用して非公開求人へのアクセスや専門スタッフによるサポートを受けることが効果的です。2〜3サービスを併用することで選択肢が広がります。
データ入力や一般事務、Web系の仕事など在宅勤務と相性の良い職種は多くあります。自分の障害特性やスキルに合った仕事を選び、作業環境の整備、時間・体調の自己管理、積極的なコミュニケーションを心がけることが、在宅勤務を長く続けるための重要なポイントです。支援機関や助成金制度も活用しながら、自分らしい働き方を実現してください。障害があっても、在宅勤務という働き方によって自分の能力を活かして活躍できる機会は確実に広がっています。








